Active Directory とLDAPサーバの違いまとめ

Active DirectoryLDAPサーバの違いをまとめました。

Active Directory(AD)

LDAPサーバ:

  • プロトコルLDAP(Lightweight Directory Access Protocol)は、ディレクトリサービスへのアクセスとクエリのためのプロトコルであり、特定のメーカーに所属しません。OpenLDAPやOracle Directory Serverなど、さまざまなメーカーがLDAPサーバの実装を提供しています。
  • 機能:LDAPサーバはディレクトリサービスの管理に特化しており、ユーザー、グループ、その他のオブジェクトに関する情報を含むディレクトリエントリを保持します。LDAPサーバはクライアントがエントリを検索、追加、変更、削除するなどの操作を提供します。
  • クロスプラットフォームLDAPはプラットフォームに依存しないため、WindowsmacOSLinuxなどさまざまな環境で広く使用されています。
  • 軽量:ADに比べ、LDAPは一部の高度な機能が含まれていないため、「軽量」とされることがあります。LDAPは主にディレクトリアクセスに焦点を当てています。

主な違い:

  1. ADはMicrosoftWindowsネットワーク向けに開発した特定のディレクトリサービスであり、一方、LDAPはさまざまなメーカーが実装したディレクトリサービスへのアクセスに使われるプロトコルです。
  2. ADはLDAPに加えて、Group Policy Management、SSO、Microsoftサービスとの統合などの豊富な機能を提供します。
  3. LDAPサーバはプラットフォームに依存せず、クロスプラットフォームディレクトリサービスとして広く利用されます。一方、ADはWindows Serverと深く統合されています。
  4. ADはその追加の機能やMicrosoftに特有のデザインのため、LDAPよりも複雑で重量級とされることがあります。

まとめると、Active DirectoryWindowsネットワーク向けに特化した強力かつ包括的なディレクトリサービスであり、一方、LDAPサーバはより汎用的で、さまざまな環境でのディレクトリサービスとして広く用いられています。ADはWindows環境の組織に適しており、LDAPクロスプラットフォームディレクトリサービスとして広く利用されています。

森の有識者による対談

たぬき: ねえ、Active Directoryっていう言葉、よく聞くけど、LDAPサーバとは違うのかな?

きつね: うーん、Active DirectoryLDAP(Lightweight Directory Access Protocol)プロトコルを使ったディレクトリサービスの一種だよ。LDAPプロトコルで、Active Directoryはその実装の一つって感じだね。

うさぎ: そうなんだ。LDAPサーバってどんな役割があるの?

たぬき: LDAPディレクトリサービスにアクセスするためのプロトコルで、ユーザーやリソースなどの情報を階層構造で保存することができるんだ。

きつね: その階層構造って、組織図みたいな感じでしょ?Active Directoryも同じくらいの概念かな?

うさぎ: でも、Active DirectoryWindows環境での認証やアクセス制御、ポリシー管理なども行うよね。LDAPだけではそういった高度な機能は提供できないはず。

たぬき: うん、Active DirectoryLDAPをベースにしているけど、Windowsサーバーと統合されて、より広範な機能を提供できるようになっているんだ。

きつね: なるほど。LDAPクロスプラットフォームで使えるけど、Active DirectoryWindows生態系に密接に結びついているってことか。

うさぎ: それにしても、企業がどちらを採用するかって、どんな要因で選ぶんだろうね。

たぬき: セキュリティや認証の要件、そしてどのようにディレクトリサービスを利用するかによるんじゃないかな。