SI企業のシステム監査部門のシステム監査人です。自社情報システムのソフトウエアの脆弱性対策について、開発、テスト、運用保守の、それぞれの段階において必要なコントロールを、1200字程度でまとめました。
自社情報システムのソフトウェアの脆弱性対策には、開発、テスト、運用保守の各段階で以下のようなコントロールが必要です。
1. 開発段階のコントロール:
- セキュアコーディングガイドラインの策定: 開発チームはセキュアなコーディングガイドラインを策定し、そのガイドラインに従ってソフトウェアを開発する必要があります。このガイドラインはセキュリティベストプラクティス、脆弱性対策、エスケープ処理、入力検証などに関する指針を提供します。
- 脆弱性スキャンツールの使用: 開発チームはソフトウェアの開発過程で脆弱性スキャンツールを使用し、コードの脆弱性を特定します。これにより、早期に問題を発見し、適切な修正措置を講じることができます。
- セキュリティレビューとペネトレーションテスト: 開発段階では、セキュリティ専門家によるセキュリティレビューやペネトレーションテストを実施することが重要です。これにより、潜在的な脆弱性やセキュリティの脅威を特定し、対策を講じることができます。
2. テスト段階のコントロール:
- セキュリティテストの実施: ソフトウェアのテスト段階では、セキュリティテストを実施することが重要です。これには、脆弱性スキャン、ペネトレーションテスト、脆弱性診断などの手法が含まれます。これにより、ソフトウェアのセキュリティに関連する問題を特定し、修正することができます。
- データ検証とエラーハンドリングのテスト: ソフトウェアは正しくデータを検証し、エラーを適切に処理する必要があります。テスト段階では、異常データやエラーシナリオを含めたテストケースを設計し、ソフトウェアが適切に動作し、セキュリティ上の脆弱性を持たないことを確認します。